ここはシェアハウスじゃない方が良かった。
そう言われることも多々ある。
共用部を地域に開き、他者とつながる居場所。
使い手から見ると、いわゆるコミュニティスペースと違ってあくまでここは他人の家、使いづらい部分も大いにあるはずだ。
また、家の一部に第三者が出入りするというと、ともすれば住みごごちが悪いようにも聞こえる。
もちろん、このやり方があわないと去っていった人たちもいる。
だが、この暮らしはたくさんの魅力に溢れている。
「おかえり」「ただいま」という言葉。
この言葉が行き交うのはシェアメイト だけではない。
夕食を共にしたり、お酒を飲んだりする地域の仲間もそう言うのだ。
また、苛ついたり悩んだりしたとき、そうした仲間がかけてくれる言葉が気分をリフレッシュさせてくれる。
ここで暮らすシェアメイトはいう。
いつだって1人なることはできる、だが、誰かとつながることはそうたやすいことではない。
まだまだ駆け出しだが、この暮らしこそ、これからの社会に必要なものだと信じてやまない。