地域コミュニティを語る上で、良くも悪くもキーになってくるのがご近所さんとの関わりだ。
これに息苦しさを覚える人が増え、希薄化しているというのが昨今の見方である。
原因の1つには行政主導の職住分離のまちづくりが考えられる。
用途地域をつくり、いわゆる住居専用地域、「住む」ためのまちをつくった。
そこでは静かでのどかで平穏な暮らしが志向される。
えんがわ家の暮らしはそれとは逆行している。
赤ちゃんや小学生が連日訪れるし、飲み会などで騒がしいときもある。
正直これを迷惑と感じている人もいるであろう。
最近はご近所さん付き合いも増え、こうした側面を感じる機会も増えた。
そういう時にいつも決まって使う言葉がある。
「おかげさま」という言葉だ。
「おかげさまでいつも赤ちゃんとママさんが楽しいひとときを過ごしていますよ」
「おかげさまで外出自粛で悶々としている小学生が思いっきり遊ぶことが出来るのです」
すると、にっこり笑って「良かったわね」と話してくれることが多いのだ。
実際、私たちはご近所さんのご理解があって様々な活動ができている。
この「おかげさま」の気持ちを忘れないことが、これからの活動にとって必要不可欠だ。
また、「私たちは良い活動をしているのだ」と慢心してもいけない。
ご近所さん付き合いとのバランスも考えながら、持続可能な形をとっていきたい。