大人どうしの多世代のつながりが秘める価値

多世代共生と聞くと、真っ先に思い浮かべるのは、子どもと高齢者のつながりである。

かつてのような2世帯の暮らしは減少し、子どもが高齢者と関わる環境はあまり見られなくなった。

子ども1人1人の価値を最大限に発揮することが求められ、他方で多数を占める高齢者の新しい生き方を模索しつつある社会で私たちは多世代がつながる必要性に気づき、その価値を見出しつつある。

だが最近改めて価値を感じるのは、いわゆる多世代共生で語られる子どもと高齢者のつながりではない、大人間における多世代のつながりである。

毎月第1水曜日に開催されるだんだん・ラボはいわゆる現代版寺子屋で、小学生や部活帰りの中学生が集い、雑談を交えながら宿題に勤しむ居場所である。

ここで育まれる子どもと大人が集う価値は言うまでもないが、興味深いのは、アフターと称す大人たちの飲み会である。

そこには大人になったばかりの大学生からその親世代にあたる大人まで、様々なメンバーが揃う。

多世代という意識はあまりないが、会話は若者の流行り言葉から昭和歌謡のノスタルジックな話まで多岐に富んでおり、世代間をつなぐ機会の一つとなっている。

先日はこのメンバーで山登りにも行ってきた。

学生はやりたいことに満ち溢れている。

そんな学生にとって大の大人の経験談やアドバイスは貴重な機会である。

また、そうして出てくる若者アイデアに「ああだこうだ」とアドバイスをくださる方々もきっと刺激を受けているに違いない。

こうした機会は勤め先でも経験することができるので、さほど珍しいものではないかもしれない。

だが、そうした利害関係のないつながりも必要なのではないか。

ここでは上司ー部下の関係はないので、若者が素直な様子が見受けられるのが面白い。

おそらくこれからこうした場は増えていくと考えられるが、その価値を噛みしめつつ、これから起こるシナジーを味わっていきたい。

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