コミュニティを耕す② 〜畑が地域のパーテーションをなくす〜

えんがわ家の庭はかつてブロック塀で覆われていた。

携わった建築士の意向を汲み、先の工事でそれを撤去した。

塀があると、どこか入りづらい印象がある。

それを取っ払うことで、内と外の境界を薄めようという試みだった。

ご覧の通り、塀がなくなり、庭は開放感のあるスペースへと生まれ変わった。

だが、最も大切なのは、仕組みなどのソフトの部分である。

シェアファームは接道部にある。

ブロック塀がなくなったことで、燦々と照る日差しを存分に浴びることができる。

畑ができたことで地域にも変化が起こった。

まず、人通りの少なかった裏路地を散歩する人が増えたのだ。

どうやら畑を見るためにわざわざこのルートを選んでくれているらしい。

また、畑を通じて、これまで会話のなかったご近所さんと会話することが増えた。

会話が生まれると、畑のことを気遣ってくださる方も現れる。

これはご近所のおばあちゃんから、もう畑やらなくなったからと譲っていただいたものだ。

このシェアファームでは、Facebookグループを活用し、オンラインでのやりとりも取り入れている。

その中では、収穫や有事(苗が倒れた!のような)など、自分の苗ではないものの近況を知らせてくださる方がいる。

地域の付き合いというのは、ともすればしがらみに苛まれ、居心地が悪いものとなり得る。

だが、それが希薄化した昨今では、こうした光景が見られることがとても微笑ましい。

しがらみではなく、つながりをつくる。決して簡単なことではないが、小さなことを積み重ねていきたい。

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